もうすぐ鬼月のクライマックス「中元節」。台湾は幽霊でいっぱい
台湾は現在鬼月(グィユェ)真っ直中。
鬼月とは旧暦の7月(今年は8月3日~31日)を指し、あの世とこの世を隔てる門が開かれ、亡くなった人の霊があの世から戻ってくる時期。日本のお盆と同じですね。
ちなみに中華圏で「鬼」とはお化けや霊を意味します。
戻ってくるのはご先祖さまや良い霊ばかりとは限りません。悪い霊も一緒に戻ってくると信じられています。
悪い霊が自分の身代わりにあの世に行く人間を見つければ、現世に人間として戻ってくることができると言われており、そのためこの時期に色々と悪さするのです。
それを防ぐために、この時期はタブーが多い。
例えば
●夜に口笛を吹いてはダメ。霊が寄ってきます
●水遊びをしてはいけない。霊にあの世に連れて行かれるかも
●お供え物を食べてはいけません
●風鈴を枕元に吊るしてはだめ
●夜間、洗濯物を干すのはだめ。水に濡れた服に霊が寄ってきます
●道に落ちてるお金は拾ってはいけません
●家の購入や引っ越しはだめ
●彼らのことを「鬼」と呼び刺激してはいけません。「好兄弟」と呼びましょう
●遠出や夜の外出はだめ
●車の購入や結婚もいけません
と様々。他にも色々あるのですが、重要な事は普段と違うことはするなってことでしょうか。
科学技術の発達した現代、こんな迷信を真剣に信じている人なんているの? なんて思いませんか?
いやいや、それが台湾には結構いるんですよ。実際この時期に家を買う人はかなり減ります。
鬼月のクライマックスは、冥界の門が全開となる旧暦の15日・中元節、今年は8月17日。
街じゅういたるところでお供え物を備え、あの世で使えるお札を燃やします。
これは本日撮影した写真。このように中元節前後に拜拜(お祈り)をするお店やマンションもあります。
鬼月に台湾に来た観光客の皆様、くれぐれも「鬼子」を刺激しないよう注意し、台湾旅行を楽しんでいってくださいね。